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「デリヘルで働いて売り上げに貢献しろ」名古屋・中区のホストクラブ元従業員を風営法違反容疑で逮捕

名古屋市中区のホストクラブに勤めていた2025年11月、客の21歳女性に派遣型風俗店(デリヘル)で働くよう要求したとして、警察は成瀬雄哉容疑者(24)を風営適正化法違反の疑いで逮捕した。CBCテレビ、東海テレビ、メ~テレが2026年10月27日に報じた。女性とはマッチングアプリで知り合ったとされ、容疑者は「デリヘルで働いて売り上げに貢献しろとは言っていない」と容疑を否認している。2025年施行の改正風営法が禁じた「客への性風俗店勤務の要求」が問われた事例とみられる。

「デリヘルで働いて売り上げに貢献しろ」名古屋・中区のホストクラブ元従業員を風営法違反容疑で逮捕

逮捕の経緯

名古屋市中区のホストクラブで、客の21歳の女性に風俗店で働くよう要求したとして、警察は成瀬雄哉容疑者(24)を風営適正化法違反の疑いで逮捕した。2026年10月27日の午後、東海テレビ、CBCテレビ、メ~テレ(名古屋テレビ)の地元テレビ各局が相次いで報じた。

報道によると、成瀬容疑者は名古屋市中区新栄のホストクラブ「GORGEOUS」に勤務していた去年(2025年)11月ごろ、客の女性に対し「デリヘルで働いて俺の売り上げに貢献しろ」などと言い、派遣型風俗店で働くよう要求した疑いが持たれている。

調べに対し、成瀬容疑者は「デリヘルで働いて売り上げに貢献しろとは言っていない」などと話し、容疑を否認しているという。現時点では容疑段階であり、起訴や有罪が確定したものではない。

報道で明らかになった事実関係

3局の報道を照合すると、次のとおりである。

項目 内容
逮捕者 成瀬雄哉容疑者(24)、自称・愛知県蒲郡市在住
容疑 風営適正化法違反(客の女性に風俗店で働くよう要求した疑い)
時期 2025年11月ごろ
勤務先 名古屋市中区新栄のホストクラブ「GORGEOUS」(当時)
被害女性 客の21歳女性。マッチングアプリで知り合ったとされる
認否 否認
捜査状況 警察が同様の被害がないかなど余罪を調べている

容疑者の現在の職業について、東海テレビは「自称・ホスト」、CBCテレビは「自称・風俗店従業員」、メ~テレは「ホストクラブの元従業員」と伝えており、報道によって表記が異なる。また、確認できた報道では、担当の警察署、女性がホストクラブに支払った金額、女性が実際に風俗店で働いたかどうかは明らかにされていない。

報じられた発言と手口

各局が伝えた要求の文言は次のとおり。

  • 東海テレビ・CBCテレビ:「デリヘルで働いて俺の売り上げに貢献しろ」
  • メ~テレ:「派遣型風俗店で働いて俺の売り上げに貢献しろ」「昼職を辞めて夜職一本にしろ」

メ~テレが伝えた「昼職を辞めて夜職一本にしろ」という発言は、女性に昼間の仕事を辞めさせ、性風俗での収入に依存させようとする意図を示すものとして報じられている。また、CBCテレビは、容疑者が女性にホストクラブへ通うよう求めていたとも伝えている。

接近の経路はマッチングアプリだった。東海テレビによると、容疑者はアプリで知り合った女性を自らが働くホストクラブに誘ったとされる。出会いの段階では「客と店員」の関係ではなく、個人的な交際として始まった点は、全国で報告されている悪質ホストの手口と共通している。

東海テレビは見出しで「脅し」と表現しているが、どのような言動が脅迫にあたるとされたのか、具体的な内容は報じられていない。

改正風営法の「要求の禁止」

今回の逮捕の根拠となったとみられるのが、2025年6月28日に施行された改正風営法である。悪質ホストクラブによる高額請求や売掛金トラブルが社会問題化したことを受けた改正で、接待飲食営業者に対して次の行為が禁止された。

  • 恋愛感情などにつけ込み、関係の継続を持ち出して客を困惑させ、飲食などをさせる行為(いわゆる色恋営業)
  • 料金についての虚偽説明、注文していない飲食物の提供
  • 料金の支払いなどのために、客に売春をさせたり、性風俗店で働かせたり、アダルトビデオに出演させたりすることを要求する行為

報道は罪名を「風営適正化法違反」とだけ伝えており、適用条文は明示されていないが、容疑の内容から、このうち客への性風俗店勤務の要求を禁じた規定が適用されたとみられる(当サイトの推測)。

当サイトでは10月16日にも、警視庁が歌舞伎町の元ホストを同種の容疑で逮捕した事件を報じている。首都圏に続き、東海地方でも同じ規定に基づく立件が報じられたことになる。

背景:名古屋の繁華街とホスト問題

名古屋市中区の栄・錦・新栄周辺は、東海地方最大の繁華街であり、ホストクラブやキャバクラ、性風俗店が集中する地域である。愛知県警はこれまでも、無許可営業のホストクラブや客引き、ぼったくりなどの取り締まりを続けてきた。

ホストクラブをめぐる問題の核心は、高額な飲食代と売掛金が、女性を性風俗産業へ送り込む「入口」になっているという構造にある。恋愛感情を利用して支払いを重ねさせ、払えなくなると性風俗店での勤務を勧める――こうした流れが東京・歌舞伎町を中心に相次いで明らかになり、2025年の法改正につながった。改正法は、ホスト側の「要求」を直接処罰の対象とすると同時に、スカウトが性風俗店から紹介料を受け取る「スカウトバック」も禁止し、ホスト・スカウト・風俗店をつなぐ資金の流れを断つことを狙っている。

今回の事件で注目されるのは、要求の時期が2025年11月とされ、逮捕まで約1年が経過している点である。被害の申告から立件まで時間がかかった可能性があるが、捜査の経緯は報じられていない。「要求」は会話の中で行われることが多く、立証には被害者の証言やメッセージの記録などが重要になるとされる。容疑者が発言自体を否認している今回のケースで、警察がどのような証拠を積み上げているのかも今後の焦点となる。

ホストクラブでの支払いや売掛金、勤務の強要などに関するトラブルについては、警察相談専用電話「#9110」や各自治体の相談窓口が相談を受け付けている。


本記事は東海テレビ、CBCテレビ、メ~テレ(名古屋テレビ)の報道(Yahoo!ニュース配信)をもとに構成しています。