「王者」という名前を、まず疑ってかかる
王者SPA~produced by E+~ のキャッチは「あの『E+グループ』から新たな癒しのステージ『王者SPA』誕生」。続けて「デリヘル業界大手老舗『E+グループ』が手掛ける、風俗エステが待望のOPEN」とある。
E+といえば錦糸町を本拠にしたデリヘルの大手で、五反田やアイドルスクール系列まで含めると都内でかなりの店舗網を持っている。このサイトでも系列店は何度か取り上げてきた。その会社が、わざわざ「エステ」という別ジャンルに打って出た。しかも店名は「王者」だ。
ただ、俺は20年この業界を見てきて、デリヘルで強いグループがエステで同じように強いとは限らないことも知っている。デリヘルの強みは在籍数と回転、そして写真の見せ方だ。エステの強みは手技と空気づくり、つまり「急がない時間」を売れるかどうかにある。向いている方向がかなり違う。
だから今回の検証テーマは一つ。「E+が作ったエステ」は、デリヘルの延長なのか、ちゃんとエステとして設計されているのか。看板の「王者」が何を根拠にしているのかを見ていく。
店舗を持たない「出張エステ」という選択
まず形態。王者SPAは受付ルームを持たない出張型だ。所在地は「東京都錦糸町(墨田区)」とだけあり、派遣エリアは「錦糸町を中心とした都内23区のラブホテル・シティホテル・自宅」。営業は11時から翌5時(29時)まで、定休日なし。
錦糸町は南口側にラブホテルがまとまっていて、駅から歩ける範囲で完結する街だ。北口にはスカイツリー方面へ抜ける整った再開発エリアがあり、南口に回ると一気に飲み屋と客引きの密度が上がる。同じ駅でも出口ひとつで表情が変わる。
エステ店としては、受付ルームを構えて「ここで着替えて、ここで施術」という形を取る店も多い。それをせずにデリヘルと同じ出張型にしたのは、E+の配車と待機の仕組みをそのまま使えるからだろう。ここはデリヘルの遺伝子がはっきり出ている部分だと思う。悪い意味ではない。出張型なら自宅やシティホテルにも呼べるので、ラブホテルに入るのに抵抗がある客には選択肢が広がる。
料金表は画像、だから割引表を読む
正直に書いておくと、ヘブンの料金ページは画像で、通常料金の全体はページの文字情報からは拾えなかった。文字として読めたのは割引の比較部分で、そこには「通常」として70分21,000円、90分25,000円が並んでいる。クラスの明記はないが、割引後の金額から逆算するとSTANDARDクラスの値段と見ていい。
そこで割引表をじっくり読む。グランドオープン割(ネット予約と口コミ投稿で5,000円OFF、2026年10月15日から期限なし)の総額は、指名料2,000円込みでこうなる。
| 時間 | STANDARD 総額 | PERFECT 総額 |
|---|---|---|
| 90分 | 22,000円 | 28,000円 |
| 120分 | 29,000円 | 35,000円 |
| 150分 | 39,000円 | 45,000円 |
| 180分 | 49,000円 | 55,000円 |
ここで見えるのは二つ。一つは、クラス差がどの時間でも一律6,000円だということ。長く遊ぶほどPERFECTの割高感は薄れる設計だ。もう一つは、120分から150分への上がり幅が10,000円と大きいこと。90分→120分は7,000円しか上がらないのに、その先は急に高くなる。店としては120分を「お得な上限」に置いているように見える。
もう一つの即ヒメ割は、待機中の女の子を選べば4,000円OFF。STANDARDの70分が19,000円、90分が23,000円になる。こちらは「30分以内に案内できる状態」の子が対象だ。
今回選んだのは「STANDARDの90分」
迷ったのは、120分にするかどうかだった。上の表で見たとおり、120分は割引の効きがいちばん良い。ただ今回は「この店の基本形」を見たかったので、通常料金が表に出ているSTANDARDの90分に絞った。グランドオープン割で総額22,000円。錦糸町の風俗エステとしては、高すぎも安すぎもしない、ちょうど真ん中あたりの値段だ。
ネット予約で取り、口コミ投稿が割引の条件になっていることを確認してから確定した。予約の段階で「割引は口コミとセット」とはっきり分かるのは親切だと思う。後から条件を出してくる店よりずっといい。
錦糸町南口のホテルに入って連絡すると、ほどなく女の子が到着した。週の出勤表には16人ほどが並んでいて、年齢は19歳から28歳まで。プロフィールを見るとバストの大きい子が目立つ。店長おすすめ欄には「二度見必至の絶世美女」「逢えば全員、恋をする」といった言葉が並んでいる。このあたりの売り方は、完全にE+のデリヘルと同じ文法だ。
施術の時間——「急がない90分」になっているか
ここが今回のいちばんの確認ポイントだった。デリヘル出身の店がエステをやると、マッサージは前置きだけで、すぐに「本題」に進もうとすることがある。それではエステを名乗る意味がない。
結論から言うと、今回の90分は、前半をしっかり施術に使う流れだった。シャワーの後、うつ伏せで背中から始まり、オイルを使って腰、太ももの裏へ進んでいく。手の圧はプロの整体のような強さではないが、手の平全体を使って体重をのせてくるので、雑な感じはしない。会話も、こちらが黙れば黙る、話せば返す、という距離感だった。
仰向けになってからは、鼠径部の周りをゆっくり時間をかけて攻めてくる、いわゆる回春の流れに入る。ここでも焦らせない。時計を気にするそぶりもなかった。キャッチコピーの「まずは身体を満たさせてください」という言い方は大げさに聞こえたが、少なくとも「まず施術」という順番は守られていた。
一方で、施術メニューの細かい中身はヘブン上では画像でしか説明されていない。オプションの種類や、どこまでがコースに含まれるかは、予約時に電話かチャットで確認しておくのが確実だ。
まとめ
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 立地・派遣エリア | ★★★★☆ |
| 予約・受付対応 | ★★★★☆ |
| 料金の分かりやすさ | ★★★☆☆ |
| 施術の丁寧さ | ★★★★☆ |
| コスパ(割引込み) | ★★★★☆ |
「王者」という名前は、まだ実績で裏付けられたものではない。オープンは2026年10月で、口コミもこれからだ。ただ、E+のデリヘルの仕組み(出張型、配車、即ヒメ、写真の見せ方)をそのまま土台にして、その上にエステの時間配分を乗せるという設計ははっきりしていた。デリヘルの延長で終わるか、エステとして育つかは、これから在籍する子の手技しだいだろう。
使うなら、初回はグランドオープン割を使ってSTANDARDの90分か120分で試すのがいい。【S】と【P】の違いが自分にとって6,000円の価値があるかは、二回目に考えればいい。錦糸町のホテルを使えるなら、70分の即ヒメ割という手軽な入り口もある。料金表が画像だけなのは惜しいので、予約時に通常料金とオプションを一度聞いておくことをおすすめする。