「正直」を掲げる店ほど疑ってかかる
TOKYO五十路マダムin池袋(カサブランカグループ) は、池袋の西口・北口を拠点にする熟女デリヘルだ。在籍は30代後半から60代。店のモットーは「正直」で、店側のQ&Aでは「真面目に誠実に」とも書いている。そして安心の三条件として、
- 実年齢の表記
- スリーサイズは実寸
- 写真修正なし
を並べている。
20年以上この世界を見てきて、俺は「正直」「誠実」を大きく掲げる店をまず疑うことにしている。本当に正直な店は、わざわざそれを看板にしなくても口コミで伝わるからだ。看板に書くということは、裏を返せば業界全体がそれだけ不正直だということでもある。問題は、この店がその看板を「守れる設計」になっているかどうか。言葉ではなく、料金表、待ち合わせの段取り、そして実際に来た女性で確かめるしかない。
ちなみに、店の紹介文の中で一つ引っかかったことがある。グループの規模を説明する箇所で「全国73店舗」と書いてある一方、別の箇所では「全国70店舗」になっている。グループ在籍は8500名超とのこと。どちらかが更新漏れなのだろうが、「正直」を売りにする店の看板文にこういう揺れがあるのは、ちょっと皮肉だった。もっとも、これはむしろ人間が手で更新している証拠でもある。完璧に整いすぎた店の文面のほうが、俺は怖い。
料金表に潜む「新規のほうが安い」逆転
料金は二段構えになっている。通常料金とカサブランカグループ会員料金だ。
| コース | 通常 | 会員 |
|---|---|---|
| 70分 | 13,000円 | 12,000円 |
| 85分 | 16,000円 | 15,000円 |
| 100分 | 17,500円 | 16,500円 |
| 120分 | 23,000円 | 22,000円 |
| 150分 | 28,500円 | 27,500円 |
| 180分 | 33,500円 | 32,500円 |
会員はどのコースも一律1,000円引き。延長は30分7,000円。ここまでは普通だ。
面白いのは、その下に「ご新規様限定」として100分15,500円、120分22,000円(指名料無料)が出ていることだ。100分で見ると、新規の15,500円は会員の16,500円より1,000円安い。つまり「初めての客が、常連より安く遊べる」逆転が起きている。120分は会員と同額だ。
普通に考えれば、常連を冷遇しているように見える。だが、俺はこれを店の「正直さ」の一つの表れだと読んだ。熟女店の最大のハードルは、初回の一歩だ。「五十路」という言葉に尻込みする客は多い。その一歩目の不安を、店は値段で引き取りにきている。しかも新規価格を100分と120分にしか設定していないのがうまい。70分で試させるのではなく、最初から長めの時間を使わせる。熟女の良さは、会話から入ってゆっくり温度を上げていく時間の中でしか分からない、と店側が分かっている設計だ。
指名料は写真指名が無料、本指名が1,000円(初回は無料)。熟女店で写真指名が無料というのは、「写真で選んでも裏切らない」という自信の表明と取れなくもない。三条件の「写真修正なし」と合わせて読むと、筋は通っている。
メルマガの当選番号で5,000円引きという企画もあり、100分が12,500円と表示されていた。当たるかどうかは運だが、登録して損はない。
交通費の地図と、ドン・キホーテ前の待ち合わせ
交通費の設定は、池袋という街の構造をそのまま映している。
- 池袋駅西口・北口:無料
- 南口・東口、豊島区内、大塚駅周辺:1,000円
- 山手線の駅エリア、板橋区・新宿区・中野区・渋谷区:2,000円
- 練馬区:3,000円
- 自宅は別途+1,000円
池袋は東口と西口で街の性格がまるで違う。サンシャインや家電量販店が並ぶ東口に対して、北口から西口にかけては古い雑居ビルとラブホテルが密集した、少し湿った一角だ。この店は無料圏をその西口・北口に絞っている。拠点がそちら側にあるのだろうし、客にも「西口・北口のホテルを使ってくれ」と言っているわけだ。東口のホテルを使うと、それだけで1,000円乗る。
待ち合わせ場所は「ドンキホーテ池袋西口店」が無料で指定されている。俺はこれを使った。ホテルを先に取って部屋で待つ方式も悪くないが、熟女店で待ち合わせを選ぶと、一つ得がある。部屋に入る前、人通りのある場所で相手の「素の立ち姿」を見られることだ。プロフィールの身長と体型が本当かどうかは、照明の調整されたホテルの部屋よりも、ドンキの雑多な蛍光灯の下のほうがよく分かる。「実寸」を検証するには、うってつけの舞台だった。
受付の電話——「大げさに言わない」は本当か
店の紹介文には、電話受付スタッフも嘘や大げさな表現を避けた丁寧な対応を心がける、とある。電話番号は03-6912-5215。ページでは「ヘブン見た」と伝えるよう案内がある。営業は10時から24時、受付は9時半から22時半までで、定休日はない。WEB予約もあり、会員なら1週間前から押さえられる。
俺は電話で、50代前半で、落ち着いた会話ができる人を、とだけ伝えた。そこで受付の男性が言ったことが印象に残っている。候補を一人挙げたあと、「写真よりも少しふくよかに感じられるかもしれません」と、自分から付け加えたのだ。
これには正直驚いた。デリヘルの電話受付というのは、基本的に「売る」ための窓口だ。「スタイル抜群です」「写真そのままです」と言うのが普通で、マイナスに聞こえかねない情報を自分から出す受付は、20年でもそう多くは会っていない。もちろん、これも一種の期待値コントロールだ。先に下げておけば、会ったときの落差は小さくなり、クレームも減る。それでも、その種の計算ができる店は、少なくとも客の失望がどこから生まれるかを理解している。
五十路のマダムと過ごした100分
ドンキの前に現れたのは、受付が言った通りの人だった。プロフィールの身長どおりの背丈で、写真より頬のあたりが少し丸い。ただ、それは「詐欺」と呼ぶような差ではなく、写真が無修正だからこそ生まれる、光の当たり方程度の違いだった。こちらに気づくと、軽く会釈して「お待たせしました」と小さく笑う。この最初の数秒で、その日の空気はだいたい決まる。
西口のホテルまでは歩いて数分。道すがら、彼女は池袋の西口がここ数年で少しきれいになった、と世間話をした。熟女店の良いところは、この「移動の会話」がちゃんと会話になることだ。若い子の場合、この時間は気まずい沈黙か、営業トークで埋められることが多い。
部屋に入ってから、俺は一番気になっていたことを聞いた。プロフィールのスリーサイズは本当に実寸なのか、と。彼女は笑って「最近ちょっと増えたかも」とだけ答えた。測り方の詳細まで聞き出すのは野暮なのでやめた。ただ、実際に服を脱いだときの体は、プロフィールの数字と大きく食い違ってはいなかった。腰まわりには年相応の柔らかさがあり、それを隠そうともしていない。俺はそこに、この店の「正直」の手触りを感じた。
サービスは、一言で言えば「急がない」。シャワーで丁寧に体を洗ってくれるところから始まって、ベッドに移ってからも、こちらの反応を見ながら温度を上げていく。リップは長く、焦らし方が上手い。若い子の勢いとは違う、経験から来る間の取り方だ。100分という時間が、まったく長く感じなかった。新規価格を100分に置いた店の意図が、ここでよく分かった。70分だったら、この「間」を味わう前に終わっていただろう。
オプションは、ノーパン・ノーブラやローター、電マなどが1,000円から、聖水やごっくんなどが2,000円、AFが5,000円という設定で、女性によって対応不可もあると明記されている。俺は今回オプションを付けなかった。熟女店の初回は、オプションで盛るより、素のサービスの質を見るほうが店の実力が分かるからだ。
終わってからも、彼女は時間を気にする素振りを見せず、残り数分を世間話に使った。帰り際、「よかったらまた呼んでくださいね。会員さんになると、メッセージも送れるので」と言った。会員機能の宣伝ではあるが、押し付けがましさはなかった。
まとめ
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 料金の分かりやすさ | ★★★★☆ |
| 新規の入りやすさ | ★★★★★ |
| 受付対応 | ★★★★★ |
| 写真・プロフィールの信頼度 | ★★★★☆ |
| サービスの質 | ★★★★☆ |
| 立地・待ち合わせ | ★★★★☆ |
「正直」を看板に掲げる店を、俺はまず疑う。その姿勢は今回も変わらなかった。だがこの店は、看板の言葉を料金表と受付の言葉で裏付けていた。新規を会員より安くして長めのコースに誘導する料金設計、写真との印象差を自分から言う受付、そしてプロフィールから大きく外れない女性。グループの店舗数の表記揺れのような小さな粗はあるが、それも含めて「人の手で回している店」という印象だ。
注意点は二つ。無料圏は池袋の西口・北口に限られるので、東口のホテルを使うなら交通費1,000円を見込むこと。そして新規価格の恩恵が大きいのは100分なので、初回は迷わずそこを選ぶこと。
五十路という言葉に構えていた人ほど、ドンキの前で最初の数秒を経験してみてほしい。ここは、年齢を隠さないことを商品にしている店だ。